『ケアリ家の黒い遺産』 リチャード・ノース・パタースン

ケアリ家の黒い遺産〈上〉 (扶桑社ミステリー)
★★☆☆☆
以下、ネタバレ。
滑り出しは『ゴッドファーザー』のような一大家族年代記ものかと思わせて、主人公がアッサリと退場→次の世代へ交代した後は、血族同士の反目、企業乗っ取りを巡る陰謀劇と、下世話な昼メロみたいになっちまいやがりました。散々引っ張った末に、「わるいひとだと思っていたのは実はいいひとでした」という余りにありきたりなトラウマ解消オチにも脱力。
解説を読むと、これは作者のごく初期の作品だそうで。それぐらい確認してから読みましょう>おれ。