2005-01-01から1年間の記事一覧

『キング・コング』

★★★☆☆ 「有史以前の古代生物」であるとか、「前人未踏の秘境」であるとか、あるいは「ストロングスタイル」といった言葉が真実味を獲得することの極めて困難なこの御時世に、キング・コングをど真ん中にカムバックさせてやろうという作り手の意気や良しと思…

『トップをねらえ2!』#4

OVA

★★★★☆ おおおおおお面白かった!前巻の次回予告やTV CMから今回はとーぜん「主人公がバスターマシンに乗り込んで大活躍ー」てな明朗快活なお話を期待していたらどっこい、あっちょんぶりけーな展開の数々。あたくしすっかりやられてしまいましたわ。 初代の…

『ぼくセザール10歳半 1m39cm』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『機動戦士ZガンダムII-恋人たち-』

★★★☆☆ 映画版の一作目では(TVシリーズと比べて)カミーユの性格は幾分マイルドに、シャアとアムロはダメ中年ではなくカリスマとして描かれ、「なるほど新訳とはこういうことかー」と思ったわけですが、二作目でも順当にそうした改変作業が行われているのか…

『愛と復讐の騎士』

★★★☆☆ 格調高く通俗な(両方とも褒め言葉です)コスチュームプレイもので、チャンチャンバラバラ、陰謀あり復讐あり恋愛あり、オマケに(擬似)近親相姦ありとサービス満点の大娯楽作。ふつうに面白かったのですが、ド・ブロカ監督の映画と言うからにはもっ…

『シン・シティ』

★★★☆☆ ジェシカ・アルバのこの役って「チンチクリンだったあの娘がXXXXXXに!嬉しいような、哀しいような…でも素顔は可愛かったあの頃のままでお父さんは安心したようグフウ」というオヤジ妄想の具現化したもので、そのギャップ萌えを発生させるにはヨゴレ感…

PRIDE30

ガチンコ格闘技に絶対王者などありえなくて、ままならないものとは分かっていて、ままならないからこそ観戦時にはヒリヒリとした緊張感が漂い、それは最早わたくしにとってプロレスでは味わえなくなってしまったものではあるのですが、それにしても余りにま…

『タッチ』

★★★★☆ ミナミチャンなどというおよそ非現実的な、完全無欠の健康優良美少女を真正面から演じて万人を納得させうる女優は日本広しと言えども長澤まさみ、いや長澤先生を置いて他になく、事実この映画における彼女の輝きは他を圧倒しまさに王道を往く三冠チャ…

『NANA』

★★★☆☆ 映画冒頭、成宮なにがしがビール片手に「やっぱライブは最高だべなー」とのたもうた時、わたくしは「ありえねえ」と低く低く呟きました。と言うのも中島美嘉が歌うブラストなるバンドの打ち上げが行われているその居酒屋が、今にも「ヨロコンデー」と…

『スチームボーイ』

★★☆☆☆ 観客であるわたくしは「お話なんぞどうでもええから景気よくドンパチしてくれたまえ」と思っていて、事実すこぶる愉快に破壊行為が繰り広げられ、そこは「わはは見ろ!人がゴミのようだ!」とたいへん楽しく堪能させて頂いたのですが。しかし、どうで…

『恋の門』

★★☆☆☆ コスプレや鉱物、漫画に対する執着や葛藤が描かれはするものの、作り手の視点は明らかに村の外側に位置していて、オタクを「ちょっと奇妙なもの」、もっとぶっちゃけて言えば「キモくて笑えるもの」として眺めているように感じられます。例えば泊り込…

NOAH@東京ドーム

行ってきました。メインの三沢と川田の試合は、おおおおおおれ達の夢であったはずが、いざ実現してみると四天王時代の輝きはそこにはなかったと言うか。あるいは記憶の中で両者の対決を美化し過ぎていたのでしょうか。もちろん単体の試合としては十二分に興…

『直撃! 地獄拳』

★★★☆☆ 全てが行き当たりバッタリでチープな作りの中、千葉ちゃんが披露するアクションだけは惚れ惚れする程にカッコ良く、一方でせっかく倉田"ドラゴン"保昭や西城正三といった格闘家を出演させておきながら、チョイ役で済ませてしまうのが勿体無く感じてし…

『トップをねらえ2!』#3

OVA

★★★★☆ 利己的だったり計算高そうに見えた人物が、実は内に繊細な想いを秘めていた…というお話で、この手に弱いわたくしは容易く、それはもう赤子をひねるようにヤラれてしまいます。チコたん萌えーゴロゴローと転がる次第です。そう、改めて言うまでもなく「…

『真説 タイガーマスク』

★★☆☆☆ おおおオレたちの夢である船木さんのタイガーマスク姿。それがこの映画の最大の売りであり、船木さんさえカッコ良く映っていれば、たとえ他がどんなに不味かろうがノー問題なワケですが、実際のところ今一つ、あまりサマになってない、試合のシーンは…

『ベスト・フレンズ・ウェディング』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』

★★☆☆☆ タダ券もらって見たので、あまりエラソーなこと言うのも気が引けるのですが。 やれ政治的配慮だのと喧しく、娯楽映画の中で満足に人を殺すことも出来ない窮屈なご時世に、脳天気な冒険モノを作らんとするその心意気や良しと(皮肉や冗談ではなく本当に…

『機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者』

★★★☆☆ TV版ではシャアもアムロも一年戦争の雄姿はどこへやら、煮え切らなかったり優柔不断だったり、挙句の果てにはエキセントリック少年に「修正してやる!」と殴られたり「直接聞けばいいでしょ!」とダメ出しされる始末。それが映画版ではどちらも頼れる…

『ミリオンダラー・ベイビー』

★★☆☆☆ 以下、ネタバレ。

『ライフ・アクアティック』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ワンダフルデイズ』

★★☆☆☆ 以下、ネタバレ。

『妖星ゴラス』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ふたりはプリキュア マックスハート』

★★☆☆☆ ああ、なんでこう、映画版になると無闇に風呂敷を広げにかかるのでしょう。おっきなオトモダチ(要するにおれ)にとって非日常の異世界でのスーパーバトルはひたすら退屈で、それより日常風景の延長、イベントにもならない瑣末な出来事の積み重ねこそ…

『香港国際警察 NEW POLICE STORY』

★★★★☆ 酒に浸り、落ちぶれたジャッキーの姿を見るのは悦びです。何故ならそれは以降の物語での復活、活躍を約束するからです。期待に違わず事件のただ中でジャッキーは覚醒し、デンジャラスにも程があるスタントの数々でマット・デイモンがちょっとやそっと…

『緋牡丹博徒 お命戴きます』

★★★☆☆ 主人公が倒す敵は一方的な悪と決まっていて、それはカタルシスを生むための必然であり何ら問題ではないのですが、中途半端に公害問題なんぞ引っ張り出してきたのがイヤらしく、何よりお竜さんにはそのような「公的な怒り」を背負うことなく私的な義憤…

『愛してる、愛してない…』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ロング・エンゲージメント』

★★★☆☆ 視点が時によって全てを知る神となったり、当事者である人間になったり、これどうにも居心地が悪く感じます。いっそ他を切り捨て、オドレイ・トトゥのみを語り手とした方が良かったのではないでしょうか。手の届かない範囲の出来事は全て想像(の映像…

『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』

★★☆☆☆ うーん、正直キツカッタデス。オマツリ島というセカイがディストピアであることを早々にバラしてしまうため、ゲームの勝敗にも仲間割れも一喜一憂することがないし、後半はひたすら絶叫気合系のバトル漫画進行。 例えば『デジモン』のようなレイアウト…

『博奕打ち 総長賭博』

★★★★★ 以下、ネタバレ。 鶴田浩二と若山富三郎。互いに信頼し、愛し合っていた二人が対立し(文字通り)刺しつ刺されつな関係へ転じてゆく。哀しくも美しいやおい叙事詩。上記の二人をはじめ役者は皆さん素晴らしく、中でもキラリと光るのが金子信雄。出番も…

『昭和残侠伝 死んで貰います』

★★★★☆ 改めて言うまでもなく任侠映画において愛情や友情は最終的な爆発(要するに殴り込み)によって吹き飛んでしまう、つまりは「あらかじめうしなわれるもの」と分かっているが故になおのこと鑑賞者の心を擽るわけですが、この映画は特に健さんと藤純子、…