2005-01-01から1年間の記事一覧

『清作の妻』

★★★☆☆ 戦時下という状況や周囲の圧力に流されることなく、ただひたすらに愛を求める若尾文子。彼女を際立たせるために、村の人々は殊更に偏狭で無理解な俗物であることを強いられます。求愛の対象である田村高廣でさえ、「名誉」に目が曇り、(土壇場になる…

『流星』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『マタンゴ』

★★★☆☆ 無人島でのサバイバル。飢餓状態からキノコパワーの誘惑に抗しきれず、一人また一人と冥府魔道へ落ちてゆく…。これ今の御時世にリメイクしても面白そうです。久保明が演じた、ひとり理性的に振舞おうとする大学教授の役は是非とも伊藤英明クンで。彼な…

『オーシャンズ12』

★★★★☆ あたし、観る前はそんな期待してなかったんです。ただ二時間、退屈せずに過ごせればそれでいいと思って。でもこの映画ったら、予想よりずっと楽しかったんです。 断っておくと、お話はグダグダなんです。宝石強奪競争のオチなんて、ドンデン返しと言う…

『ジョゼと虎と魚たち』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『世界の中心で、愛をさけぶ』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『脱出』

★★★☆☆ これがデビュー作(当時19歳!)とは到底思えない、ローレン・バコールの堂々とした立ち振る舞い。例えば「君は幸せなのかい?」という問い掛けに対する、「返答」の粋で艶やかなこと。ボギーが惚れるのも無理はないってえもんです。 ロマンスと言えど…

『オアシス』

★★★★☆ 刑務所帰りのあんちゃんと障害者のねーやんの恋愛を正面から受け止めきれず、時に目をそらしてしまう。そんな自分は、彼・彼女に対してごくごく普通に(無自覚に)差別的に振舞う周囲の人々と同一であると突き付けられるわけで。 「内なる差別意識を問…

『独立愚連隊西へ』

★★★★☆ 「軍旗よりお前さんの命の方が大事や」などというテーゼは、生真面目に語ると嘘・偽善・説教の臭いがしてしまいます。この映画はイーカゲンな身振りをしながら、(まさにイーカゲンな身振りであるが故に)そうした言葉を抵抗なく伝えることに成功して…

『スウィート・ヒアアフター』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ギャング』

★★★☆☆ ジャン・ピエール・メルヴィル監督、1966年の作品。 一切の台詞を挟まず脱獄から逃避行を描くオープニングなど神の子感漂うカッコ良さで、世評に違わぬ傑作と期待させるのですが、以降は効率的説話から程遠い段取り作業が続き、山場であるプラチナ強奪…

『カンフーハッスル』

★★★★☆ あけましておめでとうございます。 以下、ネタバレ。