『ギャング』

★★★☆☆
ジャン・ピエール・メルヴィル監督、1966年の作品。
一切の台詞を挟まず脱獄から逃避行を描くオープニングなど神の子感漂うカッコ良さで、世評に違わぬ傑作と期待させるのですが、以降は効率的説話から程遠い段取り作業が続き、山場であるプラチナ強奪に辿り付く前にコチラの集中力が途切れてしまいます。
まーどちらかと言えばこれ映画の責任というより、現代のブラッカイマー的作品に慣れきってしまった鑑賞者であるわたくしの問題なのでしょうが。