『ミスティック・リバー』

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
★★★☆☆
以下、ネタバレ。
ミステリとしては平凡と言ってもいい内容ながら、大仰な音楽と画の美しさ、何より役者陣の熱演(遣りすぎだぜショーン・ペン)に支えられダレることなく進行していきます。しかし友人を撃ち殺し苦悩する夫に対して「あなたは王なのこの町の支配者なのよだから偶には誤射するかもしれないけどそれはまあそれ」と囁く妻は理解の範囲を越えております。
これ巷のえらいひとが言うような「パクス・アメリカーナの見立て」とは感じず、単に私刑執行という一線を「またぐ」人間の責任のお話だと思ったのですが。それにしても「あなたはすごい男だからOK」て結論は理解の外だし、それを聞いたダンナーがムクムクと催して一発キメるのもオイオイだし、要はイーストウッド先生は相変わらずモテモテでお盛んなのですねと小さく結論づけておきます。