『ラスコの死角』 リチャード・ノース・パタースン

ラスコの死角 (ハヤカワ・ミステリ文庫 94-2)
★★☆☆☆
以下、ネタバレ。
またも通俗な陰謀もので、証人が交通事故を装って消されたり、株価の不正操作の謎を解く鍵がたった一枚のメモだったり、挙句は黒幕が自分の恋人と上司だったり、ステレオタイプ過ぎやしませんかと。唯一良かったのは気障たらしい台詞回しで例えばこういうの。

「私はもっと大事な関係を昔に失った。だが、いまではマティーニをおいしく飲めるし、秋の第一日を幸せに迎えることができる。それ以上のことを、私は望まないね」

よし、俺もいつかこれ使おう(そんな状況はありえません)