『フェアリーテイル 』

フェアリーテイル [DVD]
★★★☆☆
以下、ネタバレ。
フランシス役のエリザベス・アールは、全盛期のミーシャ・バートンにもヒケを取らない美少女。彼女が後にどうのように成長したのか全く知らないのですが、この当時の輝きは本物です。作り手も心得たもので、何の必然性もない入浴シーンまで用意する周到ぶり。まあ、いやらしい(オレが)
お話に言及しますと、「日常に宝物は眠っている」「想像力が現実を書き換える」というテーマ*1は大変好み。しかし、その語り方に些か疑問があります。と言うのもこの映画、「少女たちが撮影した妖精の写真の真贋」を扱っていながら、冒頭からCGでチョコマカ動く妖精を見せてしまうのです。ちょっと違いませんかと。むしろ最後まで妖精やら何やらは一切登場せず、写真も少女の言葉もフェイクなのかリアルなのか周囲の大人(と映画の鑑賞者)には判然としない。それでも最終的に「(真実はどうあれ)彼女たちには妖精が確かに見えたのだ」と信じさせてこそ意味があるのではないかと。そんな風に思いました。

*1:例えば『フィッシャー・キング』や『ビッグ・フィッシュ』なども自分の中では同じ位置づけです。