『Call of Duty 4:Modern Warfare』

コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア - Xbox360
海外サイトのレビューでは絶賛ばかりだった本作。特別このシリーズに思い入れがあるわけでなく、どんなもんでっしゃろと冷やかし半分で手に取ってみたのですが。これは…すごく…面白いです。基本的には撃って避けて走ってのFPS、昨今流行のカバーリングや小隊指揮といった要素はありません。その代わりスクリプトによる演出、緊迫した状況の作り込みが半端ではありません。特に素晴らしいのはACT2のミッションです。このミッションではプレイヤーのわたくしは迷彩服を着込んだスナイパーとなり、上官のマクミラン大尉と二人して敵地に潜入、要人の暗殺を試みます。
以下、ネタバレ。

ところが任務の中途でマクミラン大尉は負傷し、歩くことも儘ならなくなってしまいます。わたくしはマクミラン大尉を背負い、仲間との合流地点へ向かいます。追手をかわし、辿り着いたのは廃墟となった遊園地。ここでマクミラン大尉を降ろし、迫り来る敵を迎え撃ちます。スコープを覗き込み、ひとりまたひとりと仕留めるわたくし。それでも敵は怯まず、次第に包囲は狭まってゆきます。やがて尽きるライフルの弾。手持ちのハンドガンに切り替え攻撃続行。リロード、銃撃。リロード、弾切れ。アパム、弾持って来い!いやそもそもアパムいないから。こうなればと倒れた相手に飛びつき突撃銃を奪います。最早狙いをつける余裕もなく、視界に映る敵を片っ端から銃撃。至近距離を飛び交う弾丸、グレネード、爆発、喚声、絶叫。もうらめぇ…死んじゃう…。
その時、空より響きわたるローター音。おお、あれに見えるは仲間のヘリ!降下、急襲し敵の群れを殲滅する頼もしい味方たち。再びマクミラン大尉を背負い、ヘリに乗り込むわたくし。大尉、助かったんですよおれたち。命の恩人だぜ坊や…。
いやースティーヴン・ハンターの冒険小説もかくやという展開です。控え目に言って燃え燃えです。「やがて尽きるライフルの弾」以降の展開は、わたくしが下手っピで無駄弾を費やしたからこそ発生したわけですが、盛り上がったのだから結果オーライ。クリアした時はひと仕事終えたような充実感さえありました。現実はコントローラ握って、Rトリガ押してただけなんですけどネ。