『ベジャール、バレエ、リュミエール』

ベジャール、バレエ、リュミエール [DVD]
★★☆☆☆
特別な興味もなく友人に連れられて見たのですが。そんなバレエのバの字も知らない自分がイチャモン言うのも何ですが(でも言う)
ベジャールというオッサンが如何なる葛藤を抱えているのか、その一端は覗かせるものの、深く突っ込むこともなく結局アレやコレ(突然に撮影を拒絶したり、「今はもう踊らないのか?」という質問に激昂したり)は一体何だったのと。メイキングものに徹するか、あるいはいっそ扇情的に「物語」として撮るのか、どちらかにして下さいよと。何より、クライマックスであるはずの本番の舞台をものの5分程度しか見せないたあ、一体どういう了見なのですかと。このラストに限らず、やたらとアップの多い画面にコマ切れの編集で、「躍動する肉体」なんて高揚は一度も感じられず。
強いて良かった事と言えばそうですね、映画館の椅子がフカフカだったことでしょうか。