『極大射程(上・下)』 スティーヴン・ハンター

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)
★★★★☆
ベトナム戦争で名を馳せた伝説のスナイパー、ボブ・スワガー。今は人里離れ隠遁生活を送る彼の元に、銃器メーカーからテスト射撃の依頼が舞い込む。だがその背後には大統領暗殺計画の陰謀が隠されていた…。
以下、ネタバレ
圧巻は100名を越える特殊部隊と対決するくだり。重装備の兵士に包囲され、山の頂上へ追い詰められるボブ。絶体絶命のピーンチ!しかしそれも彼の計算の上だった、予め用意してあった長距離ライフルで山頂(即ち絶好の狙撃地点)から敵を狙い射ちバッタバッタと薙ぎ倒していく。血沸き肉躍るたあこのことです。
後半の復讐劇は些か予定調和気味ですが、それでも骨太な、ストロングスタイルの冒険小説として十二分に魅力的。こりゃ他の作品も読まにゃーと思いました。ぜ。