『シビル・アクション』

シビル・アクション [DVD]
★★★★☆
「映画なんて抑制されてりゃそれでいいんだよ。ストーリーなんてオマケだよ!」とのたまう偏向思想の持ち主に「ベスト抑制映画」と薦められ、半信半疑で見た一本。
以下、ネタバレ。
なるほど、確かにこれは秀作。印象的なのがトラボルタが二度、決断を下す場面。地方の工場が大企業と繋がっていることを知り(金銭目当てで)仕事を引き受ける。和解の成立を告げられながら(正義感から)裁判での闘いを選ぶ。どちらも「どついたるねん」「でもやるんだよ」という台詞は一切なく、映像のみで心情が語られる。最終弁論で大演説、判決が下ると同時に大音量でBGMがジャジャジャジャーン。そんな法廷ものとは対極にある禁欲的な作り。
いやー久しぶりに良い映画見たよ有難う、と思ってシネスケ覗いたら平均2点台だって。な、なんでやねん!