『ベルヴィル・ランデブー』

ベルヴィル・ランデブー [DVD]
★★★★☆
あー面白かった。
以下、ネタバレ。
事前情報をほとんど仕入れずに観たせいもあるのですが、三人のばーさんが登場した時にはビックリ。オープニングで歌う三人の娘さんは単なる賑やかし要員で、映画内の「現実」に関わってくるワケがないと思い込んでいたので。まさか絵柄まで変えて、凝りに凝ったオープニグ自体が赤ニシンだったとは。
これに限らず、「忘れた頃にやってくる」というパターンが実に良く出来ています。カーテン裏に隠れているのを見つかりそうになる件や、橋の上で車が迫る場面など。絶対絶命のピンチをリアリスティックに盛り上げておきながら、切り抜けるのは「見れば一発で円分かりなハズの変装」や「鉄下駄でキック」など冗談みたいな方法。でもそのギャグのために伏線はキッチリ張ってある…という手の込みよう。
観終わった後も思い返しては感心し、同時にニヤニヤ出来る。そんな映画です。