『クローバーフィールド』
★★★☆☆
以下、ネタバレ。
大怪獣NYに現る!自由の女神が首ちょんぱ!見ろ、人がゴミのようだ!ひゃっはー!写写丸も大興奮ですよおおお。と盛り上がっていたら、一緒に見た友人たち(ゴルゴオタ、プオタ、特撮オタ)は揃って辛口。
- 「捏造されたクーンツ的危機の連続」
- 「既存の映画の寄せ集め。天龍革命とは思えない」
- 「ええい、人間模様はいい!怪獣を映せ!」
あれもこれもと…お前らは。まったく注文の多い料理店で…。しかし言われてみれば確かに。ううう、話し合っていると次第に評価が下がってゆくよ…。だから嫌なんだよオタと映画を見るのは。
- 最初は感じていた当事者意識が次第に傍観者感覚に堕してゆく問題。だっておれたち死なないし。第三者だし。じゃあFPSにすれば良かったんですよ。画面の真ん中に照準を表示して、手元のパッドで操作するの。
- 一人称のフェイク・ドキュメンタリーという邪道プロレス。邪道なりの楽しさはあったけれど、やっぱり本当に見たいのは王道四天王プロレスなんだよな。『エイリアン2』とか。ステーキ食った後に、すき焼きが出てくる超満腹感。キャメロン先生全盛期の剛腕ラリアット。比べると『クローバーフィールド』はストロングスタイルが出来ないボクちゃんがやる試合に感じてしまう。
- チビ怪獣は頂けない。デカいから嬉しい怪獣を小さくしてどないすんのよ。ソルジャーレギオンは?あれは生態系の一部という納得感があった。デカ怪獣も造形がイカンて。パンチラしている間はワクワクしていたのに、いざ姿を現すとガッカリ。またこの部類かと。『グエムル』は?あれはトカゲ系ではなく魚系という目新しさがあった。
- ビルの屋上からの救出劇は最大の八百長。いっそ「わたし実は体操選手だったの」とか言えば盛り上がったのでは。あるいはLLクールJが「死の影の谷を行くときも云々」とラップ調に朗読するとか。
- 理由も分からず巻き込まれて死んでいく今時感。80年代だったらシュワちゃんかスタ公が悪の親玉を殴ってスカっと終わっていたはず。90年代でもウィル・スミスがやってたし。最近のアメリカの娯楽映画って繊細よね。ボーン・シリーズとか象徴的。
- らきすたを見て喜んでいるオッサンオタは全員吊るしあげるべき。
- やっぱり二見さんより摩央姉だろ。
- 摩央姉はガチ。
- 摩央姉は神。
ナンダカ不満の声ばかりですね(最後の方は関係ない)。でも見ている間は本当に面白かったし、興奮しましたよ。口は常に半開きだったもの。