映画

『香港国際警察 NEW POLICE STORY』

★★★★☆ 酒に浸り、落ちぶれたジャッキーの姿を見るのは悦びです。何故ならそれは以降の物語での復活、活躍を約束するからです。期待に違わず事件のただ中でジャッキーは覚醒し、デンジャラスにも程があるスタントの数々でマット・デイモンがちょっとやそっと…

『緋牡丹博徒 お命戴きます』

★★★☆☆ 主人公が倒す敵は一方的な悪と決まっていて、それはカタルシスを生むための必然であり何ら問題ではないのですが、中途半端に公害問題なんぞ引っ張り出してきたのがイヤらしく、何よりお竜さんにはそのような「公的な怒り」を背負うことなく私的な義憤…

『愛してる、愛してない…』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ロング・エンゲージメント』

★★★☆☆ 視点が時によって全てを知る神となったり、当事者である人間になったり、これどうにも居心地が悪く感じます。いっそ他を切り捨て、オドレイ・トトゥのみを語り手とした方が良かったのではないでしょうか。手の届かない範囲の出来事は全て想像(の映像…

『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』

★★☆☆☆ うーん、正直キツカッタデス。オマツリ島というセカイがディストピアであることを早々にバラしてしまうため、ゲームの勝敗にも仲間割れも一喜一憂することがないし、後半はひたすら絶叫気合系のバトル漫画進行。 例えば『デジモン』のようなレイアウト…

『博奕打ち 総長賭博』

★★★★★ 以下、ネタバレ。 鶴田浩二と若山富三郎。互いに信頼し、愛し合っていた二人が対立し(文字通り)刺しつ刺されつな関係へ転じてゆく。哀しくも美しいやおい叙事詩。上記の二人をはじめ役者は皆さん素晴らしく、中でもキラリと光るのが金子信雄。出番も…

『昭和残侠伝 死んで貰います』

★★★★☆ 改めて言うまでもなく任侠映画において愛情や友情は最終的な爆発(要するに殴り込み)によって吹き飛んでしまう、つまりは「あらかじめうしなわれるもの」と分かっているが故になおのこと鑑賞者の心を擽るわけですが、この映画は特に健さんと藤純子、…

『清作の妻』

★★★☆☆ 戦時下という状況や周囲の圧力に流されることなく、ただひたすらに愛を求める若尾文子。彼女を際立たせるために、村の人々は殊更に偏狭で無理解な俗物であることを強いられます。求愛の対象である田村高廣でさえ、「名誉」に目が曇り、(土壇場になる…

『流星』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『マタンゴ』

★★★☆☆ 無人島でのサバイバル。飢餓状態からキノコパワーの誘惑に抗しきれず、一人また一人と冥府魔道へ落ちてゆく…。これ今の御時世にリメイクしても面白そうです。久保明が演じた、ひとり理性的に振舞おうとする大学教授の役は是非とも伊藤英明クンで。彼な…

『オーシャンズ12』

★★★★☆ あたし、観る前はそんな期待してなかったんです。ただ二時間、退屈せずに過ごせればそれでいいと思って。でもこの映画ったら、予想よりずっと楽しかったんです。 断っておくと、お話はグダグダなんです。宝石強奪競争のオチなんて、ドンデン返しと言う…

『ジョゼと虎と魚たち』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『世界の中心で、愛をさけぶ』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『脱出』

★★★☆☆ これがデビュー作(当時19歳!)とは到底思えない、ローレン・バコールの堂々とした立ち振る舞い。例えば「君は幸せなのかい?」という問い掛けに対する、「返答」の粋で艶やかなこと。ボギーが惚れるのも無理はないってえもんです。 ロマンスと言えど…

『オアシス』

★★★★☆ 刑務所帰りのあんちゃんと障害者のねーやんの恋愛を正面から受け止めきれず、時に目をそらしてしまう。そんな自分は、彼・彼女に対してごくごく普通に(無自覚に)差別的に振舞う周囲の人々と同一であると突き付けられるわけで。 「内なる差別意識を問…

『独立愚連隊西へ』

★★★★☆ 「軍旗よりお前さんの命の方が大事や」などというテーゼは、生真面目に語ると嘘・偽善・説教の臭いがしてしまいます。この映画はイーカゲンな身振りをしながら、(まさにイーカゲンな身振りであるが故に)そうした言葉を抵抗なく伝えることに成功して…

『スウィート・ヒアアフター』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ギャング』

★★★☆☆ ジャン・ピエール・メルヴィル監督、1966年の作品。 一切の台詞を挟まず脱獄から逃避行を描くオープニングなど神の子感漂うカッコ良さで、世評に違わぬ傑作と期待させるのですが、以降は効率的説話から程遠い段取り作業が続き、山場であるプラチナ強奪…

『カンフーハッスル』

★★★★☆ あけましておめでとうございます。 以下、ネタバレ。

『マイ・ボディガード』

★☆☆☆☆ 以下、ネタバレ。

『座頭市 血煙り街道』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『ベルヴィル・ランデブー』

★★★★☆ あー面白かった。 以下、ネタバレ。

『怒りの荒野』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『ゴジラ FINAL WARS』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『フェアリーテイル 』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。 フランシス役のエリザベス・アールは、全盛期のミーシャ・バートンにもヒケを取らない美少女。彼女が後にどうのように成長したのか全く知らないのですが、この当時の輝きは本物です。作り手も心得たもので、何の必然性もない入浴シー…

『星願 あなたにもういちど』

★★★☆☆ 「恋愛映画不感症の貴方でもこれには陥落、最終兵器!」と言われ、どないなもんやろとチャレンジしてみた一本。結論から言うと、やっぱりダメでした。涙腺が刺激されたりとか、そういうのはなし、一切なし。いや別に悪い話ではないし、あーだこーだと…

『雲のむこう、約束の場所』

★★☆☆☆ 西日射し込む教室、憧れの同級生、二人きりの電車、夏休み、ひみつきち、自作の飛行機、彼方に浮かぶ白い塔…断片的な、そして甘い甘い砂糖菓子のようなイメージの切り貼りで構成された中学生日記。 これを「薄っぺらい」「どこかのアニメやゲームで見…

『ハウルの動く城』

★★★☆☆ ロリコンの御大が90歳の婆様をヒロインに据え、しかも(この時期に)戦争という題材を扱う。「こりゃ相当の気合が入ってるぜ」と期待したものの。 キムタクの「美しくなければ生きている意味がない…」という台詞から「美醜・モテ非モテ問題」に向かう…

『子連れ狼 死に風に向う乳母車』

★★★☆☆ 以下、ネタバレ。

『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』

★★★☆☆ ファン限定のお祭り映画にしてもユルユルな内容で、全編これ内輪ネタと下ネタだらけ。ジェイとボブは飛び道具として時折出てきてボケツッコミするから楽しいのであって、彼等だけで話を回すのは正直キツいものがあります。それに「インターネットで俺…