『害虫』

★★★☆☆ 先日、宮崎あおいタン原理主義者の友人に「あなた劣情キラリ☆とか言うてますが、未だに『害虫』も見たことないんですか!あの作品も見ずにあおいタンを語るなんてポーザーもいいとこですよおおお!」と激しく詰め寄られてしまいました。そこまで言われ…

『涼宮ハルヒの憂鬱』

今日びのアニメに対して厳しく辛口なid:pencroft氏までもが、この作品に限っては「出来ておる喃…」と高く評価しており、作画や演出といった「外側」だけでなく「内側」にまで踏み込んで言及しています。 http://d.hatena.ne.jp/pencroft/20060430#p1 オレは…

『ソラニン』#1 浅野いにお

★★★☆☆ 生れてはみたけれど、大学は出たけれど、浮気なぼくらは相も変わらずモラモラと目的もなくクラゲのように漂うばかりで。一念発起して昔鳴らした楽器を手に取ってみたりもして。でもそんな砂糖菓子の弾丸がヒットチャートを駆け抜けるわけもなく。陽は…

HERO’S

KIDさんの試合はシャイニング・ウィザード4秒殺もド凄いのですが、それ以上に「ヤバイ、カッコよすぎる、オレ」というマイクアピール。ナルシズムの地平線の遥か彼方、ナチュラルボーンマスター感溢れる台詞に参りました。 何の前情報もない中、桜庭の電撃参…

『クライング・フィスト』

★★★☆☆ 殴られ屋として生計を立ててきたオッサンと、喧嘩やらカツアゲに明け暮れてきた不良青年。境遇は違えど共に「クソったれな自分と決別したい」と願う二人が、ボクシングを通して人生の再起を賭ける。 うーむ。決定的に駄目な映画だとは思わないのですが…

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

★★☆☆☆ 以下、ネタバレ。

『ミーン・ガールズ』

★★★☆☆ 学園カーストの頂点に位置し「プラスティックス」と呼ばれる一握りの女性グループ。転校生のリンジー・ローハンはひょんなことからこの集団の末席に加わることに。初めこそ面白半分で構成員のひとりを演じていた彼女も、次第に権力闘争や他人との差異…

『SPL 狼よ静かに死ね』

★★☆☆☆ 以下、ネタバレ。

『機動戦士ZガンダムIII-星の鼓動は愛-』

★★☆☆☆ シャアとアムロが「英雄」として邂逅する映画版の第一部を見た時は、娯楽作品と呼ぶには余りに破綻した『Zガンダム』という代物が、20年の時を経てポジティヴなエンターテイメントとして書き換えられるのかと興奮したものです。かつて「皆殺しのトミノ…

『リンダリンダリンダ』

★★★★★ 「女子高生」が「学園祭」で「ブルーハーツ」を演奏する!一部のオッサンの欲望をガッチリと鷲掴みする企画で、わたくしもオッサンの一人として存分に満喫、興奮させて頂きました。 この映画が優れているのは、あざとい設定とは裏腹に「スポ根文系部活…

『トップをねらえ2!』#5

OVA

★★★☆☆ 以下、4巻までのネタバレあります。 巨大ロボ、バスターマシンを縦横無尽に操り、宇宙怪獣を撃退するトップレスと呼ばれる子供たち。お話の当初こそ全知全能の選ばれし神の子と見えた彼・彼女たちですが、巻が進むにつれ様相を異にしていきます。トッ…

前田日明、ビッグマウス・ラウド離脱

前田日明がビッグマウス・ラウドのスーパーバイザーにおさまった時、プオタの友人とバカ話をして「三年後ぐらいにですねえ、前田が選手全員を集めて鍋パーティしてですねえ、オレについてこれないなら解散や!とか言うわけですよ」「そいでもって団体解散し…

『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』

★☆☆☆☆ 「宮崎あおいタンに目隠しプレイを敢行したい!」というごく個人的な欲望に基くこの映画は(あおいタン関連の一部のシーンを除けば)ほぼ全編に渡って弛緩した映像と空虚な台詞が垂れ流されるばかりで、「出来/不出来」という尺度で見るならば圧倒的…

『シグルイ』#1〜5 山口貴由

★★★★★ 面白過ぎる、面白過ぎるぜえええええええ!四肢が切り飛び腸が噴き出る剣劇がエクストリームなら、登場人物もエクストリーム。主人公の藤木源之助はクソ真面目な朴念仁かと見えて、只管に強さを追い求め己の「痛み」や「弱さ」を拒絶する言わば求道ロ…

『青い花』#1 志村貴子

★★★★☆ 凛として見えるが本当は泣き虫のふみちゃん。幼く見えるが実はしっかりもののあーちゃん。二人の女子高生を中心にした友情あり恋愛ありの物語。 キャラクター造形が素晴らしい。ふみちゃんのカミングアウトを受けて、あーちゃんはひどく真面目に「応援…

『ミュンヘン』

★★★★☆ この映画に向けられる批判として、「報復が報復を呼ぶ負の連鎖」というお題目が紋切り型で踏み込みが浅い、というものがあるかと思います。こうした指摘にはわたくしも頷かざるを得ないのですが、だからと言って映画全体を否定する気にはなれず、むし…

[映画]『最終兵器彼女』

★☆☆☆☆ そもそも原作のファンでもないわたくしが何故この映画を見に行ったのか。劇場に足を運ぶ前に訳を問われたならば「そこに亜季がいるから」と答えたことでしょう。しかしこの映画に出演していたのは、わたくしの知る少女・前田亜季ではなく、かつて前田…

『F.E.A.R.』

FPS meets ホラーという一風変わった売り文句のゲーム。FPSとして特筆すべきは敵の行動パターンの豊富さで、例えば机を倒して防壁にしたり、逆に障害物をジャンプして一気に距離を詰めて攻撃したりと実にスリリング。ただ問題はプレイヤーが「いつでもどこで…

『キング・コング』

★★★☆☆ 「有史以前の古代生物」であるとか、「前人未踏の秘境」であるとか、あるいは「ストロングスタイル」といった言葉が真実味を獲得することの極めて困難なこの御時世に、キング・コングをど真ん中にカムバックさせてやろうという作り手の意気や良しと思…

『トップをねらえ2!』#4

OVA

★★★★☆ おおおおおお面白かった!前巻の次回予告やTV CMから今回はとーぜん「主人公がバスターマシンに乗り込んで大活躍ー」てな明朗快活なお話を期待していたらどっこい、あっちょんぶりけーな展開の数々。あたくしすっかりやられてしまいましたわ。 初代の…

『ぼくセザール10歳半 1m39cm』

★★★★☆ 以下、ネタバレ。

『機動戦士ZガンダムII-恋人たち-』

★★★☆☆ 映画版の一作目では(TVシリーズと比べて)カミーユの性格は幾分マイルドに、シャアとアムロはダメ中年ではなくカリスマとして描かれ、「なるほど新訳とはこういうことかー」と思ったわけですが、二作目でも順当にそうした改変作業が行われているのか…

『愛と復讐の騎士』

★★★☆☆ 格調高く通俗な(両方とも褒め言葉です)コスチュームプレイもので、チャンチャンバラバラ、陰謀あり復讐あり恋愛あり、オマケに(擬似)近親相姦ありとサービス満点の大娯楽作。ふつうに面白かったのですが、ド・ブロカ監督の映画と言うからにはもっ…

『シン・シティ』

★★★☆☆ ジェシカ・アルバのこの役って「チンチクリンだったあの娘がXXXXXXに!嬉しいような、哀しいような…でも素顔は可愛かったあの頃のままでお父さんは安心したようグフウ」というオヤジ妄想の具現化したもので、そのギャップ萌えを発生させるにはヨゴレ感…

PRIDE30

ガチンコ格闘技に絶対王者などありえなくて、ままならないものとは分かっていて、ままならないからこそ観戦時にはヒリヒリとした緊張感が漂い、それは最早わたくしにとってプロレスでは味わえなくなってしまったものではあるのですが、それにしても余りにま…

『タッチ』

★★★★☆ ミナミチャンなどというおよそ非現実的な、完全無欠の健康優良美少女を真正面から演じて万人を納得させうる女優は日本広しと言えども長澤まさみ、いや長澤先生を置いて他になく、事実この映画における彼女の輝きは他を圧倒しまさに王道を往く三冠チャ…

『NANA』

★★★☆☆ 映画冒頭、成宮なにがしがビール片手に「やっぱライブは最高だべなー」とのたもうた時、わたくしは「ありえねえ」と低く低く呟きました。と言うのも中島美嘉が歌うブラストなるバンドの打ち上げが行われているその居酒屋が、今にも「ヨロコンデー」と…

『スチームボーイ』

★★☆☆☆ 観客であるわたくしは「お話なんぞどうでもええから景気よくドンパチしてくれたまえ」と思っていて、事実すこぶる愉快に破壊行為が繰り広げられ、そこは「わはは見ろ!人がゴミのようだ!」とたいへん楽しく堪能させて頂いたのですが。しかし、どうで…

『恋の門』

★★☆☆☆ コスプレや鉱物、漫画に対する執着や葛藤が描かれはするものの、作り手の視点は明らかに村の外側に位置していて、オタクを「ちょっと奇妙なもの」、もっとぶっちゃけて言えば「キモくて笑えるもの」として眺めているように感じられます。例えば泊り込…

NOAH@東京ドーム

行ってきました。メインの三沢と川田の試合は、おおおおおおれ達の夢であったはずが、いざ実現してみると四天王時代の輝きはそこにはなかったと言うか。あるいは記憶の中で両者の対決を美化し過ぎていたのでしょうか。もちろん単体の試合としては十二分に興…